『TENET』を観た。

本当は映画館で観たかった。  

ただ、公開時は今より新型コロナにビビってたので行けなかった。

あと、吹き替え版の上映が無かったのも行かなかった理由だ。 吹き替え派なんすよ。 

クリストファー・ノーラン監督の映画は吹き替え版を上映しないという噂がある。 本当かな?  

 

そんな訳でブルーレイディスクを買って家で観た。 ノーラン作品はダークナイトシリーズ以来である。

 

ノーラン監督はいつものように(?)超高画質のカメラで撮影したんだぜ、って言ってたけど、ワタシは13インチのノートPCで観た。 なんか申し訳ない。 

 

感想。 面白かった。

 

いや、面白かったのは間違いないんだけど、面白いの前に「スゲーな……」という言葉が出てくる。 そんな映画だった。 

 

この映画の面白さは2つあると思う。

1つは映像の面白さ。

もう1つは複雑なストーリーを読み解いていく面白さ。

 

まぁストーリーの大筋だけなら、それほど複雑ではないと思う。 でも、きっちり細部まで理解しようとすると、逆にワケが分からなくなる。

 

この分かりづらさは『時間の逆行』という概念のせいだ。 たぶん観てる人の脳ミソが混乱するんじゃないだろうか。

この『時間の逆行』、言葉による説明は最小限しか無い。 あとは映像を観て理解しろ! というスタイルである。(注:ディスっている訳では無い。 いちいち説明したらクソつまらない映画になると思うし)

 

もちろん、よ〜く観れば分かるように作られている。

でも1回観ただけでは理解出来ない。(もちろん観る人の脳ミソの性能しだいだが)

映像的な面白さでスイスイ観てしまうのだが、観終わってから「ん? あれ?」ってなっちゃうんである。

 

よく紹介文で言われている『難解』という言葉は、なんか少し違う気がするんだけど……

 

しょーがないので、2日かけて3回観た。

こんだけ観ると「コレどーやって撮影してんの?!」とかの方が気になってきた。 なるべくCGは使わないって言ってたよね? 

 

ちゃんとストーリーも理解出来た(と思う)。 まーとにかく、ものすごい計算してキッチリ設計して作られた映画なんだろーなーと思う。 

 

3回観ても面白かったんだから、この映画は傑作だ。 たぶん。

でも宣伝が難しそうな映画だなぁ、と思った。

 

以上、ネタバレ無しの感想でした。